カラー版 日本美術史¥ 1,995 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
カラー版 日本美術史 | |
| 古代から20世紀末まで、日本美術の流れを246ページ、図版297点でたどろうというのも無理な話ではあると思っていますが、逆に類書がない現在、とても有用な本だとも感じています。 オール・カラーですし、有名な作品は一通り網羅されています。時代区分は通例に従って政治史の区分を使用しています。美術の発展とその時代の治世者の関係は密接不可分の故なのですが。 綴じ込みの形式で年表があり、索引も充実しています、ハンディな美術事典の役割も果たしているのかもしれません。1991年に発行された書籍の増補新装版であるということが、この本の価値とベスト・セラーであることの表れだと感じており、辻惟雄多摩美術大学学長によって監修されています。 美術館で様々なジャンルの数多くの作品と触れるにつれ、断片的な知識を整理し、体系的な美術史というものを俯瞰して眺めたいと思った時、本書と出会いました。 ただし、あくまで本書は、初学者の手引きという域をでません。その限定された範囲において現在発売されている本の中では最適だとは思いますが、これを片手にできるだけ多くの実物と対峙してほしいと思います。 素晴らしい作品と対面... | ||
日本美術の歴史辻惟雄 ¥ 2,940 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
日本美術の歴史 | |
| 日本美術の有名どころの作品が満載です。 写真だけを見ていても 非常に楽しい。 義務教育で美術を学んだに留まる私のようなものにこそ、 楽しめる本だと思います。 辻先生の解説も、端的に的確なので非常にわかりやすいです。簡潔かつ妥当な美術史だが、方法論的視座に欠ける。 要するに総花的で、なぜしかじかの作品が選ばれて、別の作品は除外されているのか、その論拠を最後まで隠蔽したままで終わるのは学者としてフェアではない。 きれいな図版と共に、わかりやすい解説で読めるから慶んでいるだけの素人読者にとっては上出来な本と言えるだろうが、それにしてもあまりにも楽天的な方法論だろう。 これは文字通りクロノロジカルな編年体日本美術通史にすぎず、別のレビューに指摘してあった、本書1冊でカタログ100冊分よりリーズナブルという考え方もまたあまりにもイージーな経済観念である。カタログには、より精緻な研究論文が収録されていることがあり、本書の簡潔すぎる概説書とは別次元のものである。 結論として、本書を慶んでいる読者は、たんに日本美術に無知であった自分に恥じ入らねばならないだけのことである。その恥の感覚なく... | ||
葛飾北斎・春画の世界―カラー版・江戸の春画〈2〉 (COLOR新書y)浅野秀剛 ¥ 1,470 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
葛飾北斎・春画の世界―カラ... | |
| この画狂老人(北斎のペンネーム)は、美しげな絵ばかりが教科書に載っているが本質はそこにはない。いわゆるエロチックな絵を描いているが、他の春画と比べてこの生々しさはどうだろうか。風景画を同時代の画家と比べてもやはり感銘を受けるほどのオリジナルを感じることができるが、春画は異様なまでのこだわりだ。英雄色を好むとは昔から言われる格言だが、画家がエロを描いて見せ付けられると、そのショックは実に大きい。この指や細部、背景へのこだわり。浮世絵は、ペン絵のように線を増やす方向の表現が制限される。北斎はそれをデフォルメと構図、そしてポーズによってこの生きているような生命力を獲得していることが、たくさんの例によって示されている。エロい、エロすぎ!天才といわれれば凡人の私は黙るしかなかった。 | ||
民藝とは何か (講談社学術文庫)柳宗悦 ¥ 798 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
民藝とは何か (講談社学術... | |
| 柳宗悦の本、しかも民芸ではなく民藝と書かれていることで、 難しい学術論文かと引いてしまう雰囲気がありますが、 日本の民藝の美についてわかり易く書かれた本です。 宮廷や特権階級が好んでいたきらびやか美は本来の美ではなく、 人々が生活のなかで使っている道具に美があると説いています。 素朴な味わいのなかに潜んでいる美。道具の機能性に含まれている美。 その語り口調は熱く、民具、民器といった生活品に美など存在しないという当時の風潮に、 独り立ち向かっていく意志が強く感じられます(この本の初版は1941年) 本の巻末には著者らが設立した「日本民藝館」に陳列された民藝品について、 写真付で解説があり、具体的に民藝の美についてわかります。 民藝の美とは何か。 一言で言うのならば、意図していない美、ということかもしれません。 この本を読むと何気なく使っている器や道具に対して、愛着心が湧いてくるのが不思議です。 | ||
カラー版 東洋美術史前田耕作 ¥ 2,625 通常24時間以内に発送 ★★★ |
カラー版 東洋美術史 | |
| 2000円台で図版の多くしかもカラーで見やすいので東洋の美術に興味がある方にはおすすめですね。 ただ、全体的な東洋の美術史というよりも日本以外の各アジアの美術史といった感じになっているので、(各章が1章イラン、2章中央アジアなどになっている)東洋美術史というのは若干違うような気がします。 東洋美術が西洋美術(主にヨーロッパ文化圏)に対義するものではないにしても(地理的、宗教上など)もっと時代(テーマ)に沿ったわかりやすい編集の方がよかったですね。しかし、多様性にあふれた美術こそアジアの美術の魅力の一つですし、難しいですね。 一言っていうと、非常に読みにくい本です。 知名度の高い教授が書かれたと思われますが、 正しい日本語になっていないし、文書も親切さが足りなく、 非常に読みづらくて困っています。 せっかく東洋美術に興味があったのに。。。この本だととても残念です。 あえて良いところといえば、カラーの図版が付いていることで、 ★がひとつ評価します。 これから東洋美術について知りたい方はあまりお勧めできません。 他の東洋美術史の本を探していますが、意外とあまりないですね。 日本の美術... | ||
ひらがな日本美術史橋本治 ¥ 3,150 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
ひらがな日本美術史 | |
| とても日本美術がわかりやすいです。私は美術がなんだか難しく、うんちくの必要なものに感じていましたが、それを払拭してくれました。学校の授業や修学旅行でただいいから見ろ、重要だから知っとけみたいに教えられ、いやだなーこういう教わり方、でも一応日本人だし、他の方法でちゃんと理解できないかなーと思って読みました。読み終わった時には過去の美術の時間の(または日本史)イヤーな思い出から開放感してくれた、という実感があります。好きなように美術を愛でるというのには、子供と違い、大人になってからはコツがいるようです。そういうコツを思い出したい人にもおすすめです。少しクセのある教え方ですが。 | ||
小堀遠州 綺麗さびの極み (とんぼの本)小堀宗実 熊倉功夫 磯崎新 ¥ 1,470 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
小堀遠州 綺麗さびの極み ... | |
| 本書は、茶人、建築家、庭師、政治家としてマルチな才能を遺した小堀遠州の魅力を、ふんだんなカラー写真を織り交ぜつつ、遠州に関心が高い著名人の解説を織り交ぜている。「NHK美の壺 表具」を通じて遠州に関心を持ったものの、どの本から遠州について学べばよいかわからなかった。検索した結果、本書を含む2冊の本が入門書に相当することを知った。そして、本書は遠州の入門書としては最適で、遠州のマルチな才能を体系的に理解できる。 私と同様、大半の方は遠州について存じない方が多いと思う。遠州は吉田織部の弟子であり、千利休の孫弟子である。利休は有名なので私なりにわかりやすく説明すると、遠州は信長、秀吉、家康の家康に相当する。 (中略) 作風としては、明るく開放的な空間で、世界中で受け入れられる近世の取れた形と装飾性が挙げられる。利休にありがちな白黒の世界ではなく、カラーをふんだんに使用しているといったところだろうか。本書の22〜23ページに利休、織部、遠州の茶碗比べをカラー写真で取り上げているが、このページは本書の全てを濃縮しているといっても過言ではない。 自分の世界を徹底的に追求するのが利休と... | ||
河鍋暁斎ジョサイアコンドル ¥ 840 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
河鍋暁斎 | |
| 本書は明治時代にお雇い外国人として来日し、鹿鳴館や上野博物館等を設計した建築家であると同時に、幕末から明治にかけて活躍した画家・河鍋暁斎に弟子であったジョサイア=コンドルが、師・暁斎の生涯やその技法について書いたものです。 技法の解説については、暁斎の解説というよりも日本画全般の解説になっており、専門家ではない読者にとってはやはりわからないところもありますが、それでも海外の画家との比較で色々と納得させられるところや得られる知識も多いですし、河鍋暁斎の生涯の解説は本当に面白いく(8歳の時に髑髏を拾ってきて写生した話とか笑)、図版も多くて嬉しい限りです。 実際に弟子として生活し、正確には師弟というよりも友人と言って良い程親しかったらしい人物が書くもですから、信憑性という点において本書は間違いないものでしょう。 また、お雇い外国人として帝国大学の名誉教授になるような人物と、当時の天才画家という関係だけでも、十分に面白い内容であると思います。 さらに、豊富な訳注が読者の理解を助けてくれますし(素晴らしい文章に素晴らしい注がのっかった感じです)、訳者による巻末のコンドル自身の解説も面白く... | ||
国宝 (とんぼの本)¥ 2,520 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
国宝 (とんぼの本) | |
| いろいろな角度から国宝を非常に深く掘り下げており、すごい情報量だと思います。また実物の写真も多く使って紹介されており、きっとあなたの知的好奇心を満たすとともに、さらにかきたててくれるでしょう。実物を見にいきたいな。 | ||
美は時を超える 千住博の美術の授業 (光文社新書)千住博 ¥ 777 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
美は時を超える 千住博の美... | |
| 「美術の授業」から学ぶだけではなく、考え、感じる1冊です。 中学や高校の美術授業で、有名な作品や新たな時代を生み出した芸術家について学びましたが、実は当時、よく理解できませんでした。美しいものを美しいと感じる、私はこの絵が好きだと思う、それだけで十分だろうと割り切ってもいました。 改めて今、この千住先生の「美術の授業」を読んで、本で紹介されている芸術家や作品や時代の転換について”理解"しました。そして、昔学んだ授業の意味がわかる気がします。私にとって大きな変化です。 なぜ有名な作品が評価されるのか、なぜ自分が好きな作品が自分の心に響いたのか、自分なりに改めて考え感じられる気がします。理解するとはどういうことなのかわかったと思うのです。 芸術は感じるもの、しかしいちど手にとることで、芸術の楽しみがより広がる一冊です。アルタミラの洞窟画、モネの作品、中国の水墨画、日本の和歌、日本の戦国時代の甲冑、最近の絵画等を取り上げ、その背後にある作者の考え、作者の思い、そして「」とは何か、時代を超え普遍的なものなのか、現在という世の中で忘れられているものは・・・を語った本です。宗教との美、現代を支配... | ||
光琳デザインMOA美術館 ¥ 2,600 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
光琳デザイン | |
| 尾形光琳の残した芸術の素晴らしさはあらゆるところで論じられ、評価が定まっています。そんな偉大な光琳による工芸意匠のジャンルで先駆的な功績を残した業績を図版でたどることができる書籍です。 江戸時代も高い評価を受けた光琳ですが、明治以降、外国の美術愛好家は光琳のデザイン性に早くから着目し、いわば逆輸入の形で評価が高まっていきました。それは戦後の芸術界でも同様で、新しいデザイン制作現場で光琳の斬新性と時代を超えた意匠の奇抜さに関心が集まり、より高い評価へとつながったように感じています。 本書では、そんな光琳の素晴らしさを多くの写真図版と解説で解き明かそうとしました。 図版も多く、「紅白梅図屏風の科学調査」での「金箔」に関する指摘と検証は美術史において、重大な発見だと思いました。また、光琳の研究で博士号を取得された玉蟲敏子武蔵野美術大学教授の「光琳の絵の位相―燕子花のモティーフをめぐって」は斬新な視点から、光琳芸術の真髄を比較して検証した論考だと思います。少し難解ですが、琳派研究者の視点の鋭さを学びました。 個人的には、乾山も好きですし、浪費家で放蕩の兄・光琳に対して、堅実な弟・乾山と... | ||
画狂人ホルスト・ヤンセン―北斎へのまなざし (コロナ・ブックス)種村季弘 水沢勉 谷川渥 ¥ 1,680 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
画狂人ホルスト・ヤンセン―... | |
| ホルスト・ヤンセンの日本で出版されている貴重な一冊。 ヤンセンはたくさんの自画像を残し、その絵は、教科書でも、「自画像」のコーナーで紹介されているほどであるが、ヤンセンの本自体は出版されていない。 この本は、一通りヤンセンの作品、生涯、などが紹介されていて、それなりに満足できる本となっている。コロナ・ブックスだから、その量には限度があるけど、まあ、薄い一冊ではあるが、質は高いと思う。 ヤンセンのエロさみたいのが強調されるよりも、むしろ、彼が日本画に影響された、ということ、たくさん残した自画像、少女のもつ不可思議に魅了されたこと、そういったことに、私は注目したい。この本を読んで初めてホルスト・ヤンセンを知りました。 グロイとまではいかないかもしれないけど、病んでる感じの画風、退廃的な雰囲気は割とツボでした! 銅版画から木版画、パステルと水彩、鉛筆と色鉛筆の絵など、デューラーの再来といわれるだけあって凄まじくうまいし、個性的! 鉛筆とパステルだけなのに、妙に力強く印象深いです。 シュールでダークなヤンセンの世界。探してみたけど、ヤンセンの本は日本ではあまり出ていないみたいです。 | ||
ひらがな日本美術史〈4〉橋本治 ¥ 2,940 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
ひらがな日本美術史〈4〉 | |
| タイトルの通り、日本美術を小難しい専門用語によってではなく身近な言葉で解説することを意図したもの(だと思う)。第4巻は俵屋宗達、本阿弥光悦、尾形光琳、桂離宮などなどについて。 美術を「理解する・しない」ではなく「どう感じるか」が大事なのでは、との著者のメッセージを感じる。著者自身の感性をとても大事にし、それまで当たり前のことと思われていたことに対する疑問を投げかける部分も多い。それでいて論理的な分析も怠ることなく、そのバランスが絶妙。著者の力量を感じさせます。タイトルに「ひらがな」とつけておきながら「アンフォルメルに描く」などと平気でカタカナ語を多用しているのはご愛嬌か。 | ||
十二世紀のアニメーション―国宝絵巻物に見る映画的・アニメ的なるもの高畑勲 ¥ 3,780 通常4〜5日以内に発送 ★★★★★ |
十二世紀のアニメーション―... | |
| 本書のウリは高畑勲という有名なアニメーション監督が現代アニメの技術・方法論を提示しながら、平安絵巻物を比較・論じているところです。「信貴山縁起絵巻」や「伴大納言絵詞」等はかつて日本史の史料集で見せられたことがありますが、歴史とか国宝美術とかの観点ではまるで興味関心をもてなかったのが、アニメという観点でなら「なるほど、そういうことだったのか絵巻物!」と、とたんに面白くなってくるから、まるで、3Dです。高畑勲の人間味あふれる解説と変則的ながら絵巻物を見るにふさわしい判(サイズ)が、日本のアニメを体系的に知りたければ平安時代からスタートするんだよということを教えてくれます。 | ||
芸術とスキャンダルの間――戦後美術事件史 (講談社現代新書)大島一洋 ¥ 798 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
芸術とスキャンダルの間――... | |
| 美術にはとんと縁がないが「ニセモノ」という言葉になぜか惹かれてしまう。 岡部昌幸氏の「迷宮の美術史」は、わりあいアカデミックであったが、 本書はどちらかといえばスキャンダリズムの立場から書かれている。 扱っている事件も全て日本で発生したもので、 贋作事件だけでなく、盗難、盗作、ニセ札事件などを広範に取り上げていて 週刊誌的興味本位なのがよい。 それにしても事件のありようはほんとうに千差万別。 金、嘘、見栄に塗り固められたドロドロの欲望と、 美術の向こう側に真・善・美を求めてやまない高尚な意識が、 コインの裏表のように、一人の人間の中に同居している。 スキャンダルは哲学である、と南伸坊はいった。 ともあれ、これはおもしろい。 読んでみて、まず損はない。被害の関係者には、たいへん申し訳ないですが、贋物、詐欺師もどき、、、どこか惹かれるのは私だけでしょうか。 絵画や壺、古代の秘宝などの贋物騒ぎが9個、盗難関係の話が5個ほど紹介されています。 当時の新聞・雑誌の記事等を引用しながら、事件の概要を説明し、芸術や芸術界、事件に関する筆者の見解が述べられています。 その他数ページのコ... | ||
西洋の眼 日本の眼高階秀爾 ¥ 2,520 通常24時間以内に発送 |
西洋の眼 日本の眼 | |
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日本美術の業―東京国立博物館の名品による鑑賞授業の手引き東京国立博物館 ¥ 2,415 通常24時間以内に発送 |
日本美術の業―東京国立博物... | |
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すぐわかる琳派の美術仲町啓子 ¥ 2,100 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
すぐわかる琳派の美術 | |
| 最近の美術史の捉え方として「琳派」という範疇が一般化されています。実際、狩野派のように組織だって伝承されたものではないのですが、そのイメージするところを分かりやすく包括している概念なのです。個人的には、それぞれの絵師や陶工の個性の集合体としてとらえていますが。 その素晴らしい作品群を俯瞰して眺めることができる本書の価値は高いと思います。 章立ては、「琳派の登場−俵屋宗達とその周辺−」、「琳派の確立−尾形光琳とその周辺−」、「琳派の発見−酒井抱一とその周辺−」、「琳派の伝統と再生−近現代の琳派風作品−」となっています。 俵屋宗達が養源院の杉戸絵に描いた大胆な「唐獅子」や「白象図」は、「風神雷神図屏風」に共通する奔放さがありますし、本阿弥光悦の「舟橋蒔絵硯箱」の独創性は現代の意匠工芸につながる斬新さに満ち溢れています。尾形光琳の「紅白梅図屏風」「燕子花図屏風」「八橋蒔絵硯箱」の美しさや、弟の乾山による一連の乾山焼の見事なフォルムもまた本書で確認できます。野々村仁清の「色絵金銀菱文重茶碗」のモダンさは筆舌に尽くしがたいですが、仁清・乾山という時代順での掲載の方がしっくりとくるのですが・... | ||
すぐわかる絵巻の見かた榊原悟 ¥ 2,100 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
すぐわかる絵巻の見かた | |
| タイトルはいかにも日本美術入門編!!って感じの本ですが、各絵巻の所蔵先住所や絵巻関連年表、ちょっとした用語解説が巻末についていたりして、意外に(って言ったら失礼かな?)使える本です(^-^;)。解説も丁寧だし、全体の流れを把握したり、ぱぱっと調べものをしたい時にはとても便利。ただ、有名な絵巻意外は図版が1カットしかないのがちょっと残念かなぁ…。 | ||
日本美術史 (平凡社ライブラリー)岡倉天心 ¥ 1,365 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
日本美術史 (平凡社ライブ... | |
| 日本近代において美術行政、美術評論、日本画の再生など、国内のみならず国際的な活躍をした、岡倉覚三(号 天心)による日本美術史他数編の著作集。書名にもなっている「日本美術史」は、正確には著作ではなく、天心の東京美術学校の美術史講義の生徒による筆記が、その死後まとめられたもの。現在まで数多い日本美術史の中で本稿の最も特異なのは、単なる歴史的な叙述ではなく、「新たな日本美術の創造」が念頭に置かれている点。近年、美術史の再考が盛んに行われており、本書の汎アジア的思想が槍玉に挙げられることもしばしばである。しかしながら、「新たな日本美術の創造は歴史的理解を通してこそなされるはずである」という信念によって書かれている本書は、袋小路に入っているかのような現代の美術及び美術史の再考という観点から見るべき点が多い。また、天心独自の鑑識眼に基いた歴史観、作家の良し悪しといった主観が垣間見られるのも本書の魅力の一つである。科学的客観性が尊ばれる現在の美術史研究の中でほとんど見られない「筆者の肉声」がふんだんに盛り込まれており、天心の強い美意識と自信が強く打出されている部分は新鮮に感じられ、今日の美術史研究... | ||